“ひといきれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
人瘟気50.0%
人蒸気50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お庄は帰りにそっちへ廻って、人込みのなかを子供を負ったり歩かせたりして彷徨ぶらついていた。土のにおいと油煙と人瘟気ひといきれとで、呼吸いきのつまりそうな通りをおりおり涼しい風が流れた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
一と晩の間締め切った四畳半の空気はランプの油煙や人蒸気ひといきれで息がつまるように熱苦しい。寝床の上の硝子窓から朝日が毒々しく照って、瞳がクラクラする。
The Affair of Two Watches (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)