“ひがま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
火鎌50.0%
燧鎌50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
橋の袖木そでぎに窮屈な腰を下ろして、袂落たもとおとしの煙草たばこ入れと、火鎌ひがまを腰からとり出して、人待ち顔の暇つぶし煙草と出かけました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「オオ、蝋燭なら、ここにいくらもある。早く火鎌ひがまってくれ」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
カチ、カチ、と燧鎌ひがまって、首をかがめこんでいた老人の耳の裏から、香りのある煙がゆるく這った。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)