“ひえだのあれ”の漢字の書き方と例文
語句割合
稗田阿礼100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『古事記』の記載の内容を検討すれば勿論のこと、そうするまでもなく、序文を誠実に読んだだけでも、稗田阿礼ひえだのあれは直接に書物を取扱ったものであることが明白に知られるはずである。
又和銅四年には、勅命を承けて太安万侶おほのやすまろが、稗田阿礼ひえだのあれの口授に依つて、古事記を筆録し、翌年これを完成してたてまつり、又元正げんしやう天皇の御代には、舎人親王とねりしんわうが勅を奉じて、日本書紀を撰せられてゐる。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
天武天皇の勅語を稗田阿礼ひえだのあれが誦したものを太安万侶おおのやすまろが筆録したもので、その言語は幾分古い時代のものであろうから、これに八十八音を区別したのは、奈良朝以前の音韻状態を伝えるもので
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)