“ばちおと”の漢字の書き方と例文
語句割合
撥音100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
価値の高い女として中宮も愛しておいでになった。琴の爪音つまおと琵琶びわ撥音ばちおとも人よりはすぐれていて、手紙を書いてもまた人と話しをしても洗練されたところの見える人であった。
源氏物語:54 蜻蛉 (新字新仮名) / 紫式部(著)
さすがは平家の公達きんだち、いくさに追われてのあわただしい生活では、遊芸もままならぬであろうと思ったが、どうして、どうして、あの琵琶の撥音ばちおとといい、口ずさまれた歌い振りといい
長唄連中は、勿体ないような顔ぶれである。撥音ばちおとが冴えて、美しかった。
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)