“はらひばこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
払函33.3%
払筥33.3%
拂箱33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吹かし居たる柔順おとなしやかなるおやじ年増としましに世の中がヒドくなるよ、俺の隣に砲兵工廠へ通ふ男があつたが、——なんでも相当に給料も取つてるらしかつたが、其れが出しぬけにお払函はらひばこサ、外国から新発明の機械が来て、女でる間に合ふからだと云ふことだ」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
乳母と老媼はお払筥はらひばこ、人二人減らすとして見ると、よし十何円の奥様のお月給それは皆目這入らぬとしたところで、お身のまはりの張も要らず、御交際費も皆無となる、その上にもまた世帯の費用
今様夫婦気質 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
「手紙からばれたのよ。とう/\お拂箱はらひばこになつちまつたの、私もう宿無しよ。却てせい/\したわ。」
歓楽 (旧字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)