“はやびきゃく”の漢字の書き方と例文
語句割合
早飛脚100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その留守の間に、ふとした事から秘密が破れて、彼の仲間の一人が召捕られた。長崎の奉行所からは早飛脚はやびきゃくに絵姿を持たして、彼の召捕り方を大坂の奉行所へ依頼して来た。
心中浪華の春雨 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
隣国諫早いさはや鳥栖とす、博多、要所要所の親類へはことごとく早飛脚はやびきゃくをだして、もし小金吾が立ちよったならば意見をして老母のもとへかえしてくださるようにと、くれぐれもたのんでやりました。
亡霊怪猫屋敷 (新字新仮名) / 橘外男(著)
……どうでも、十分ばかり遅れるのです。……念を入れて、もう一度やった、が、やっぱりいけない。……それで、今度は、加賀さまの早飛脚はやびきゃくで、小田原の吉三きちさというのを頼んで駈けさせた。
顎十郎捕物帳:08 氷献上 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)