“はくじつむ”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ハクジツム
語句割合
白日夢100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
払えども払えどもたかって来る馬蠅うまばえのように、それはもう心の内から追いきれない彼の白日夢はくじつむとなっていた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし残された刀自とじ、若人たちのうちまもる画面には、見る見る数千の地涌じゆの菩薩の姿が、浮き出てきた。それは幾人の人々が、同時に見た、白日夢はくじつむのたぐいかも知れぬ。
「やんぬるかな、世のからきを御存知ないのだ。これが貴人の白日夢はくじつむでなければまあ倖せだが」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)