“のびどめ”の漢字の書き方と例文
語句割合
野火止100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二十歳はたちか、二十一、二ぐらいな、一方の気品のある明眸めいぼうの麗人は、おととしの秋、武州野火止のびどめの合戦で
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
野火止のびどめという所に平林寺へいりんじというお寺がありまして、そこに大休たいきゅうという人があります。これは私のみるところでは関東一の禅宗寺であると思いますが、ここで私は坐禅をしたことがあります。
生活と一枚の宗教 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
草の中に、膝をかかえているまに、野火止のびどめの宿も、秩父ちちぶの連峰も、白い夕霧につつまれている。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)