“のだいこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
野幇間100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仲間のうちには、すべき「礼儀」をも「野幇間のだいこ」と間違えてせず、そのため「無礼者」扱いにされて憎まれ、不遇でいる気の毒な連中が少くない。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
そうかといって、野幇間のだいこの仙公にはりている。薬籠持やくろうもちの国公は律義りちぎなだけで気がかず、子分のデモ倉あたりは、気が早くって腰が弱いからいけない。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「こいつは、いい、覚念坊というやつは、よっぽど洒落れた坊主だと見えるの。……とんだ野幇間のだいこだ」
顎十郎捕物帳:15 日高川 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)