“のざし”の漢字の書き方と例文
語句割合
野差刀100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まさかと、そうなってもまだ、幾分多寡たかをくくっていた伊織が、最初に敵の小手を切ったことに、すっかり自信をもったらしく、ぱっと野差刀のざしを振りかぶって、斬りつけて来た。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
伊織はとたんに、頭から水を浴びたような気がしたが、ここまで来ればもう自分の国のように気が強かったし、逃げてもだめだと思ったので、跳び退きながら、腰に帯びている野差刀のざしを抜きはらい
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
伊織は、左の手を、野差刀のざしつばの下から離さなかった。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)