“のうめん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
能面83.3%
能仮面16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの、微笑の、能面のうめんになりましょう。この世の中で、その発言に権威を持つためには、まず、つつましい一般市井人しせいじんの家を営み、その日常生活の形式に於いて、無慾。
春の盗賊 (新字新仮名) / 太宰治(著)
能面のうめんのような鏡の中の彼女の顔が、私の眼の前にいつも浮んできた。
溺るるもの (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
それだけなら、まだそう心を奪われもすまいが、この仮面には、他のありふれた能仮面のうめんとちがって、不思議な表現が打ちこめてある。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)