“にしきぎ”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ニシキギ
語句割合
錦木100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いいえ、どうぞこちらへ、今お茶を入れて、お話を新らしくしようという、丁度いいところです、高木博士は御存じでしたネ、深井さん御紹介いたしましょう、こちらは錦木にしきぎさん」
焔の中に歌う (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
日は急がしきにつれて矢のごとく飛びぬ。露深く霧白く、庭の錦木にしきぎの色にほのめくある朝のこと、突然車を寄せて笑ましげに入り来るは辰弥なり。善平は待ち構えたるごとく喜び立って上にしょうじぬ。
書記官 (新字新仮名) / 川上眉山(著)
〽立つる錦木にしきぎ甲斐なく朽ちて、逢わで年経としふる身ぞ辛き
鳥辺山心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)