“どぶぎわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
溝際100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お庄は一人で暗い外へ出ると、温かい湯のにおいのする溝際どぶぎわについて、ぐんぐん歩いて行ったが、どこへ行っても同じような家と町ばかりであった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
わたくしは散策の方面を隅田河の東に替え、溝際どぶぎわの家に住んでいるお雪という女をたずねてやすむことにした。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
わたくしの忍んで通う溝際どぶぎわの家が寺島町七丁目六十何番地に在ることは既にしるした。この番地のあたりはこの盛場では西北のすみに寄ったところで、目貫めぬきの場所ではない。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)