“とんぼだま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蜻蛉玉66.7%
蛋白石33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「懐ろ鏡が一つと、香木と、蜻蛉玉とんぼだまと、何とかいう茶入が一つ。それに金が小判で三百五十両」
「懷鏡が一つと、香木と、蜻蛉玉とんぼだまと、何んとか言ふ茶入が一つ。それに金が小判で三百五十兩」
ヴェニスは沈みつつ、沈みつつ、ただ空に引く一抹いちまつの淡き線となる。線は切れる。切れて点となる。蛋白石とんぼだまの空のなかにまるき柱が、ここ、かしこと立つ。ついには最も高くそびえたる鐘楼しゅろうが沈む。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)