“とろろあおい”の漢字の書き方と例文
語句割合
黄蜀葵100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
根の部分を砕いて袋に入れ、絞り出す粘液が紙の唯一の粘料なので、村の人達がネリを訛ってよくニレというその黄蜀葵とろろあおいの葉は、同じ掌状でも棉のそれよりも裂け方がずっと深かった。
和紙 (新字新仮名) / 東野辺薫(著)
庭には、私の娘が種を播いた黄蜀葵とろろあおいが、かなり大きくなっている。が、まだ蕾は小さい。紅蜀葵は真夏の花であろうが、黄蜀葵は初秋の方がふさわしいかも知れない。不意に、けたたましくひぐらしが鳴く。
日を愛しむ (新字新仮名) / 外村繁(著)
その硝子戸の外にも紅玉葵や黄蜀葵とろろあおいが咲き盛っていた。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)