“とりまぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
取紛94.1%
取後5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文「私も取紛とりまぎれてお近付きになりませんが、私は浪島文治と云う浪人でございます、不思議な御縁で今晩お目に懸りました、どうか幾久しゅう」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
始終望んでいましたこの山へ、あとを尋ねてのぼる事が、物に取紛とりまぎれているうちに、申訳もうしわけもない飛んだ身勝手な。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お別れの後、その事帰宿いたし友人夫婦より余りの酔興と叱言頂戴その翌日要件相済帰東仕候えど、取後とりまぎれ御礼遅延の儀平に御寛容賜りたく、併せて気後れより素性相偽り申上候罪お詫申上候。
流転 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)