“とりすが”の漢字の書き方と例文
語句割合
取縋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たった一人だけを支えることの出来る板子に取縋とりすがって、その一人が他の一人を突き落したがために、一人は助かり、他の一人は溺死したときに
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
その時に彼に取縋とりすがっているオドロオドロしい姿が、泥だらけの左手をあげて、初枝の顔を指した。勝誇るように笑った。
笑う唖女 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ただ子供の死骸に取縋とりすがって泣入っている母親に鄭重ていちょうな悔みの言葉を残して、その場を立去りさえすればよいのでした。
赤い部屋 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)