“とのいどころ”の漢字の書き方と例文
語句割合
宿直所100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女のうわさを関心も持たないように聞いていながら、その中のある者に特別な興味を持つような癖が源氏にできたころ、源氏の宿直所とのいどころのつれづれな夜話に
源氏物語:06 末摘花 (新字新仮名) / 紫式部(著)
七月になってその事が実現された。非常なお気に入りであったのであるから、人のそしりも思召おぼしめさずに、お常御殿の宿直所とのいどころにばかり尚侍は置かれていた。
源氏物語:12 須磨 (新字新仮名) / 紫式部(著)
それ以来どの恋人の所へも行かず宮中の宿直所とのいどころででも、二条の院ででも、昼間は終日物思いに暮らして、王命婦おうみょうぶに手引きを迫ることのほかは何もしなかった。
源氏物語:05 若紫 (新字新仮名) / 紫式部(著)