“とこん”の漢字の書き方と例文
語句割合
吐根100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
南蛮なんばん物にはよく効く吐剤がある。南の方の国で取れる吐根とこんなどはその一つだが、なかなか手には入るまいよ、——だが、こいつは内証ないしょにして貰いたい。
南蠻なんばん物にはよく効く吐劑がある。南の方の國で取れる吐根とこんなどはその一つだが、なか/\手には入るまいよ、——だが、こいつは内證ないしよにして貰ひたい。
珠玉、細工物、ギャーマン、羅紗らしゃ、それに南蛮物の生薬きぐすりの数々。その中には万兵衛が呑んだと思われる吐根とこんも、佐太郎を殺したと思われる砒石ひせきも交っていたことはいうまでもありません。
珠玉、細工物、ギヤーマン、羅紗らしや、それに南蠻物の生藥きぐすりの數々。その中には萬兵衞が呑んだと思はれる吐根とこんも、佐太郎を殺したと思はれる砒石ひせきも交つてゐたことはいふまでもありません。
毒は砒石ひせきだ、二本目の徳利に入っていたのだ。最初の徳利はなんにも入っていないが、酒を呑む前に、万兵衛はうんと吐根とこんを呑んでいた、——二本目の酒——毒の入ったのは佐太郎一人で呑んだかな。
毒は砒石ひせきだ、二本目の徳利に入つてゐたのだ。最初の徳利はなんにも入つてゐないが、酒を呑む前に、萬兵衞はうんと吐根とこんを呑んでゐた、——二本目の酒——毒の入つたのは佐太郎一人で呑んだかな。