“とうじば”の漢字の書き方と例文
語句割合
湯治場100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに滞在の日数を加えると、どうしても半月以上に達するのであるから、金と暇とのある人びとでなければ、湯治場とうじばめぐりなどは容易に出来るものではなかった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「あなたも湯治場とうじばへいらっしゃるんでしょう。どうもおおかたそうだろうと思いましたよ、先刻から」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
隣家は『大清だいせい』というこのごろ売りだしの大きな湯治場とうじば料理屋だが、この日はさいわいに風のない晩だったのと水の手が早かったのとで、塀を焼いただけで助かったが
顎十郎捕物帳:18 永代経 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)