“とうしゃばん”の漢字の書き方と例文
語句割合
謄写版100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次郎は今朝から事務室にこもって、第十回の塾生名簿じゅくせいめいぼ謄写版とうしゃばんで刷っていたが、やっとそれが刷りあがったので、ほっとしたように火鉢ひばちに手をかざした。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
労働組合では、書記長の勝則が、同志たちと、謄写版とうしゃばん刷りの「組合ニュース」や、ビラなどを次々に作って、仲仕たちの闘志をあおることに努力していた。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
謄写版とうしゃばん刷りの、うすっぺらな雑誌を、一冊ずつくばってくれた。タツは『赤煉瓦あかれんが』という名前が、局の工場がみな煉瓦建物だから、そこからとったのだと気がついた。
工場新聞 (新字新仮名) / 徳永直(著)