“でんがくむら”の漢字の書き方と例文
語句割合
田楽村100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伊吹ノ城から遠からぬ近江国犬上郡の不知哉川いさやがわ田楽村でんがくむらで生れたので、名も“不知哉丸いさやまる”と、かりにけられた。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
田楽村でんがくむらの一少女だった彼女の根からの血が俄にそよぎ立てられて、その本来な、つよい生を持ち直したものか、いずれにせよ、矢作やはぎの柳堂で、一途いちずに死のうなどとしたような
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
田楽村でんがくむらの無教養な女、野性の女としているのに、いつとはなく、わが子は、足利家の嫡男でなければならない——そうなければ、世にも不運不幸な子であるような——一念についなっていた。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
道誉の領下、近江の田楽村でんがくむらにいた頃の幼いあたまに、この人を
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)