“でしな”の漢字の書き方と例文
語句割合
出際100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや井上円了えんりょうさんも来て居る。」「そりゃ奇遇きぐうだ。君が出際でしなに死なずに帰ってくれろといって僕は頼んだが、よう死なずに帰って来た。実にうまくいった」
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
という話に、私はかつて故郷を出際でしなに我が親友島村清吉という方が私に対し歌を一首送られた、その歌と今ブ師の言うた事とちょうど符合ふごうして居るように思いますから歌で答えました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
下僕はその書面と出際でしなに私共が持って来たところの一通の書面——それには総管の印が捺してあります——とを持って、荷物はなし身軽ですから、一散いっさんに走って後戻あともどりをして行きました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)