“つるこけもも”の漢字の書き方と例文
語句割合
蔓苔桃100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから鏡に向って胸当をつけ、鼻の孔からのぞいていた鼻毛を二本ひっこ抜くと、間髪を入れず、ピカピカ光る蔓苔桃つるこけももいろの燕尾服をけていた。
紅に染った葉の色も霜や雪に焼けて、少し黒ずんでいた。草間には小岩鏡の群落が花時の美観を偲ばせ、蔓苔桃つるこけももの紅い実がこぼれ散った宝玉を思わせる。
秋の鬼怒沼 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
池の囲りには小岩鏡、御前橘、石楠、姫石楠、イワハゼ、珍車、岩高蘭がんこうらん、立山竜胆りんどう蔓苔桃つるこけもも、麒麟草、猩々袴、鷺菅などがあり、殊に毛氈苔と白山小桜が美しい。
利根川水源地の山々 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
まずピカピカ光る蔓苔桃つるこけももいろの燕尾服をた上へ大きな熊の毛皮の裏をつけた外套を引っかけて、旅館の給仕に、或は右側から、或は左側から腕をとられながら階段を降りて