“ちいがま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小蝦蟆50.0%
小蟇50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
口の悪い松本の叔父はこの姉妹きょうだい渾名あだなをつけて常に大蝦蟆おおがま小蝦蟆ちいがまと呼んでいる。二人の口がくちびるの薄い割に長過ぎるところが銀貨入れの蟇口がまぐちだと云っては常に二人を笑わせたり怒らせたりする。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
小蟇ちいがまはおとなしくって好いが、大蟇おおがまは少し猛烈過ぎると云うのを聞くたびに、僕はあの叔父がどう千代子を観察しているのだろうと考えて、必ず彼の眼識にうたがいさしはさみたくなる。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)