“だいがらん”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ダイガラン
語句割合
大伽藍100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
治承四年の十二月二十八日、本三位中将重衡しげひらは、父清盛の命によって南都を攻め、東大寺の大伽藍だいがらんを焼いて了った。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それはどこかの大伽藍だいがらんにあった、色彩の水々しい油画だった。従って林檎はこの時以来、彼には昔の「智慧の果」の外にも近代の「静物」に変り出した。
三つのなぜ (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
煉瓦を積んで大伽藍だいがらんを造る場合にも多衆の力は働いているが、その力は煉瓦を運ぶ個々の力の集積であってよい。
(新字新仮名) / 和辻哲郎(著)