“たかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
多艱66.7%
多感33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かえりみて、その短き青春を、一日とて、徒食に送らなかった多艱たかんに謝した。年少の逆境、青春の苦闘、それが今日の自分を作ってくれたとおもう。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
所詮しょせん兵法修行のうちは、会うたとて、お互いの不為ふため多艱たかんち、忍苦を求め、自分を百難の谷そこへ捨ててみねば、その修行に光はついて来ないのだ。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
多感たかんは、かれの天性に近い。こめかみの辺を、異常に、けいれんさせながら、その大頭の中では、何か単純でない多血なあわつぶを、奔流みたいに、明滅させているかれであった。