“たいみん”の漢字の書き方と例文
語句割合
大明100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大明たいみん渡りと見える香炉に軽く投げ入れすると、うす白い煙りがたよたよとあがって、むせるような匂いが彼の大きい鼻をうった。
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
それでその義経のむすこが大明たいみんを攻めたんだが大明じゃ困るから、三代将軍へ使をよこして三千人の兵隊をしてくれろと云うと、三代様さんだいさまがそいつを留めておいて帰さねえ。——何とか云ったっけ。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
どこからどうして来たのか知らないが、とにかく彼は大明たいみんから渡来の唐人で、何か判らない呪文じゅもんのようなことを唱えながら毎日歩いているのである。
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)