“ぞんがい”の漢字の書き方と例文
語句割合
存外100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
存外ぞんがい遅れずにすんだものだ、——中村はこう思ううちにも、ほっとすると言うよりは損をした気もちに近いものを感じた。
早春 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
頭は存外ぞんがいに小柄で、眼を探すのに骨が折れたが、やっとのことでりこんだような黄色い半開きの眼玉を見つけたときには、余りいい気持はしなかった。
爬虫館事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
……凧あげも存外ぞんがいおもしろいものですが、そうしているうちに、チョイとした妙なことに気がついたんです。
顎十郎捕物帳:07 紙凧 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)