“ぜっぽう”の漢字の書き方と例文
語句割合
舌鋒100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
甲子屋の舌鋒ぜっぽうが余りするどいので、末松子も沈黙してしまった。一座もややしらけかかったが、それを知らず顔に頬杖をついているのは尾崎紅葉氏一人であった。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
少年にしてはあまり鋭すぎる舌鋒ぜっぽうに、秀之進が少しもてあましているところへ、「小四郎どこだ」という声がして、この少年の兄とみえる少し年嵩としかさのもうひとりの少年が
新潮記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
お初の舌鋒ぜっぽうは、ふたたび、雪之丞に、鋭く注がれはじめた。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)