“せきく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
隻句60.0%
急来20.0%
瘠狗20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この男の堅實さと、拔目のない生活樣式を、平次は片言隻句せきくの間に感じたやうな氣がしました。
我にもあらでほとばしる泣声を、つと袖におさへても、宮は急来せきくる涙をとどめかねたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
と私に教えて呉れたことがあったけれど、いま私も、こうして対坐して、ゆくりなく久保君の身のうえと、それから、「深田久弥の間抜野郎」を思い出し、悖礼はいれい瘠狗せきく、千石船に乗った心地で
狂言の神 (新字新仮名) / 太宰治(著)