“しょうきんに”の漢字の書き方と例文
語句割合
松琴尼100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
障子明りの冷ややかな小部屋の中ほどに脚のひくい小机をおき、それを挟んで年のころ十六、七とみえる小娘が、松琴尼しょうきんにとむかい合いに坐っていた。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つい先頃までは、松琴尼しょうきんにもとで、勉強しておりました。乳母は、わたくしを、どうしてもあまにしようとするのです。……けれど私は、尼僧にそうになるのはいやです。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
於通は、菩提山ぼだいさん松琴尼しょうきんにの手許で、源氏げんじ素読そどくを習っていた頃のような調子で、それを読んだ。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ええ。先頃まで、わたくしの師として、お仕え申していた菩提山ぼだいさん松琴尼しょうきんにさまは、秀吉さまもよく御存知の……いまは亡き竹中半兵衛重治しげはるさまの、お妹君でいらっしゃいますから」
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)