“しもせき”の漢字の書き方と例文
語句割合
下席100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青山南町の久保本という中流の寄席だったが、そこから一月の下席しもせき、圓朝の道具噺を真打とりにして打ってみたいという交渉があった。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
いつの頃から絶えたか知らないが、昔は所々の寄席に大景物だいけいぶつということがあった。十二月の下席しもせきは大抵休業で、かみ十五日もあまりよい芸人は出席しなかったらしい。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「オイ小圓太や、蛙の牡丹餅て小噺しってるかえ。下席しもせき私は休みだからお稽古して上げようね、今度やれ。永いこと忙しさにかまけててすまなかったね」
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
「三遊亭圓太」という看板が、だしぬけに二月の下席しもせき、浅草阿倍川の寿亭という寄席へ揚げられた。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
去年の暮れの下席しもせき、千住の天王前の寄席だった。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)