“しぶんきょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
史文恭100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と書かれ、香花こうげ燈燭とうしょくのかざりはいうまでもなく、特に供えられた一すじの“誓いの矢”が人目をひいた。これなん晁蓋ちょうがいを殺した「史文恭しぶんきょう」と彫りのある毒矢の矢柄やがらなのである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
といって、先主晁蓋ちょうがいとむらい合戦の議を提出した。——自身、曾頭市そうとうしへ行って、曾の五虎を打ち、また毒矢のぬし史文恭しぶんきょうをもいけどって亡き人のうらみを報ぜん、というものであった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ほかに史文恭しぶんきょうという兵法家、蘇定そていという武術の師範まで召抱えて、曾頭市四千戸の街そのものが、いつでも曾家のほりを中心に、全市一つの要塞化となるような組織にもなっているとのことだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)