“さぬも”の漢字の書き方と例文
語句割合
讃甘100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここはもう讃甘さぬもと山一重だ。もし変事ありと、下ノ庄にでも聞えたら、本位田家の縁類たちが、野を呼び、里を挙げて、襲撃して来ることは知れきっている。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この讃甘さぬもの山から見ていると姫路の武士さむらいたちが、自分の立ち廻りそうな道を、血眼ちまなこになって捜し歩いている様子だし、村の者も結束して、毎日、あの山この山と
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つい宮本村と私もここにしるすし、土地の人もそういっているが、正しくいえば以前は吉野郡宮本村だったのが、今では讃甘さぬも村大字宮本と改められているのである。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)