“さしみばうちやう”の漢字の書き方と例文
語句割合
刺身庖丁100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二階の炬燵こたつを拔いて此處へ降り、廊下へ出て、若い女共の寢込んでゐる部屋の前を、主人の部屋へ忍んで行くのは何んでもない——お勝手から刺身庖丁さしみばうちやうを取出して、主人を刺すと
誰が入れたか磨ぎすました刺身庖丁さしみばうちやうが入つて居たり、物置の二階から、あるべき筈のない、澤庵石が落ちて來て、危ふく頭を割りかけたり、——さう言つた無氣味なことが續出するので
裏庭のがけ下に、石の地藏樣を抱いたまゝ轉げ落ちて、その上、刺身庖丁さしみばうちやうで首筋を深々と刺され、更に、しまの前掛で顏を包んで、眞田紐さなだひもでその上を、耳から眼、鼻へかけて縛つてあるのです。