“ささむら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
笹叢80.0%
笹村20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼が耳にしたのは、離亭はなれの裏かと思われる辺に聞えた二度目の異様な響きで、とたんに、鹿のような迅い影が、築山の笹叢ささむらを突いてどこかへ消えていたのである。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
暁風に吹かれて一面なしの笹叢ささむらがつづく十国峠の背なかを放浪しているのでありました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
笹村ささむらが妻の入籍を済ましたのは、二人のなかにうまれた幼児の出産届と、ようやく同時くらいであった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)