“さくじい”の漢字の書き方と例文
語句割合
作爺100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「え? 作爺さくじいさんかえ、オオオオ、かわいそうにナア。お美夜ちゃんはそうやって、作爺さんのあとばかりしたっているのだなア」
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
先生が作爺さくじいさんの家へはいるまで、長屋の連中ははなしません。どぶ板のこわれたのから、猫の喧嘩まで一々先生のところへ持ちこんでくる。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
溝板みぞいたを鳴らして、この作爺さくじいさんの家へ駈け込んで来たのは、おもてのかどに住んでいるこのかいわいの口きき役、例の石屋の金さん、石金さんだ。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「と、とんでもございません。私はただの羅宇らうなおしの作爺さくじいで、お歴々の前に、身分を明かすなんのと、そんな——」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
下は、あたいや、羅宇屋らうや作爺さくじいさんや、お美夜みやちゃんがとまりだい。わるいこともしたくなろうじゃアねえか
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
このとおり、当時の名人巨匠を網羅した中に、ちゃんとわがトンガリ長屋の作爺さくじいさんが加わっているのだ。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)