“こやごう”の漢字の書き方と例文
語句割合
児屋郷100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新七は細工場へちょっと顔を見せた後、行水ぎょうずいを浴びて、ぶらりと出て行った。——そして町端れから西の方へ十余町ばかり行くと、一叢ひとむらの森の中に児屋郷こやごう古刹こさつ昆陽寺がある。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
児屋郷こやごう昆陽寺こやでらには、ここ数日前から約十名ばかりの僧形そうぎょうや、武士や町人や、また医者、傀儡師くぐつしなどの雑多な身なりをした人々がひそかに寄って、そのまま一房に合宿していた。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)