“こむかい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小迎50.0%
小向井50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「成田に守られて、ひとまず小迎こむかいまでお落ちです。その小迎はあといくらでもない。西へ西へお急ぎなされい」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「は。万端の用意がととのうまで、小迎こむかいと申す浦の、一味の者の家にて、お待合わせのはずでございまする」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
嚮導きょうどうに立って、帝のさきを歩いて行った髪の真っ白な島武士は、小迎こむかいの住人近藤一族のあるじなのだ。老人は一代の晴れに感奮してでもいるようなかたい表情であった。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
向嶋のみならず、新宿、角筈つのはず池上いけがみ小向井こむかいなどにあった梅園も皆とざされ、その中には瓦斯ガスタンクになっていた処もあった。
葛飾土産 (新字新仮名) / 永井荷風(著)