“こぼんのう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
子煩悩95.0%
児煩悩5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「けれど、こうして、私が旅に出ている間も、痩せるほど子の心配ばかりしている、至って子煩悩こぼんのうな母ですから」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
糟谷かすやはきょうにかぎって、それがうるさくてたまらないけれど、子煩悩こぼんのうな自分が、毎朝かならず出勤しゅっきんのまえに、こうして子どもを寵愛ちょうあいしてきたのであるから
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
大杉が児供を見る眼はイツモ柔和な微笑を帯びて、一見して誰にでも児煩悩こぼんのうであるのが点頭うなずかれた。
最後の大杉 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)