“こづらにく”の漢字の書き方と例文
語句割合
小面憎100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小僧はてんでに女の悪口あっこうを言い出した。内儀さん気取りでいたとか、お客分のつもりでいるのが小面憎こづらにくいとか、あれはただの女じゃあるまいなどと言い出した。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
女房は余計な口さえ出さなければ、書生さんに持って往ってもらうのに、と、夫の贅言ぜいげん小面憎こづらにくかった。
黄灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
もうそれだけで、恭一がひどく馬鹿をみているように思えたし、それに恭一の親切をいいことにして、あくまでも図にのっている次郎が、小面憎こづらにくくてならなかった。
次郎物語:02 第二部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)