“こだに”の漢字の書き方と例文
語句割合
公谷100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さん公谷こだにと云う渓合たにあいに移り、そこに王の御殿ごてんを建て、神璽はとある岩窟がんくつの中にかくしていたと云う。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
が、幸い天候にも恵まれ、予想以上に材料も得られて、四日目までは道のけわしさも苦しさも「なあに」と云う気で押し通してしまったが、ほんとうに参ったのはあのさん公谷こだに這入はいった時であった。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)