“げいはん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
芸藩50.0%
麑藩50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
芸藩げいはんの片田舎に、貞節な春水未亡人として暮している彼女には、都会の様子も、複雑な社会人争闘の戦法も、男同士の女よりもつよい嫉視しっしも、反目も、分らなかった。一図な心配も無理ではない。
梅颸の杖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
亡夫は麑藩げいはんの軽き城下さむらいにて、お慶の縁づきて来し時は、太閤たいこう様に少しましなる婚礼をなしたりしが、維新の風雲に際会して身を起こし、大久保甲東おおくぼこうとうに見込まれて久しく各地に令尹れいいんを務め
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)