“けんるい”の漢字の書き方と例文
語句割合
堅塁100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
序戦、秀吉はかならず、その先鋒をもって、伊勢へ進攻するものと思われる。主力我れと、所は隔つとはいえ、一心堅塁けんるいって、その地の善防奮戦を祈る。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
のこし、われらが、小牧の堅塁けんるいを離れて、出たところを、付け入らせるという策をのこしておるやも知れん。——この小人数で打って出るなどは、もってのほか
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
区々まちまちに、凱歌が揚がってゆく。——それは敵の佐々木一族には、余りに無情な秋風の声と聞えたであろう。わずか一日のまにこの堅塁けんるいおちるとは誰も予期していなかった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)