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けったん
ふりがな文庫
“けったん”の漢字の書き方と例文
語句
割合
血痰
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
血痰
(逆引き)
この国へきてから、しばらく忘れていた
血痰
(
けったん
)
が、胸のどこかに、時機を待って
鬱滞
(
うったい
)
しているのではないかというような神経を起こしたりした。
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
血痰
(
けったん
)
さえ出ない。病気の事なんか忘れてしまった。この「病気を忘れる」という事が、全快の早道だと、ここの場長さんが言っていた。少し変ったところのある人だ。
パンドラの匣
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
「からだを丈夫にしなけれゃ、いかんね。
血痰
(
けったん
)
が出ているようじゃないか」
人間失格
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
時たま夫婦
喧嘩
(
げんか
)
みたいな事をはじめ、胸の病気のほうは一進一退、痩せたりふとったり、
血痰
(
けったん
)
が出たり、きのう、テツにカルモチンを買っておいで、と言って、村の薬屋にお使いにやったら
人間失格
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
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