“くちあ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
口開75.0%
口合25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長州や水戸みとの方の先例は知らないこと、小草山の口開くちあけや養蚕時のいそがしさを前に控え、農家から取られる若者は「おやげない」(方言、かあいそうに当たる)と言って
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
しかし、これまで小草山の口開くちあけから種まきの用意まで一切はこの国固有の暦を心あてにして来た農家なぞにとっては、朔日ついたちだ十五日だということも月の満ち欠けに関係のないものはない。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
などというのは、今なら至って微弱なるダジャレに過ぎないが、形が歌の通りでこんな意外な口合くちあいを含んでいたのだから、あの時代の宮廷人は腹をかかえて笑ったに相違ないのである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)