“くさずり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
草摺96.6%
草刷3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それで主利家と同じ様に馬から仰向けに落されたのだが、落ち際に相手の草摺くさずりに取付いて、諸共に川の中に引摺り込んだ。
長篠合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
そして自分は、右手で腰骨を押えながら、よろよろとそこへ膝をついていた……五弾の内一弾が、彼の腰骨を草摺くさずりはずれに射抜いたのであった。
三十二刻 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
草刷くさずりのような羽二重はぶたえをまぜ張った燃ゆるようなこの詩集は彼を慰めた。
性に眼覚める頃 (新字新仮名) / 室生犀星(著)