“ぎゅうなべ”の漢字の書き方と例文
語句割合
牛鍋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
地獄だ、地獄だ、と思いながら、私はいい加減のうけ応えをして酒を飲み、牛鍋ぎゅうなべをつつき散らし、お雑煮ぞうにを食べ、こたつにもぐり込んで、寝て、帰ろうとはしないのである。
(新字新仮名) / 太宰治(著)
マンは笑ったが、大きな丸い飯台に、牛鍋ぎゅうなべを中心に、一家が揃うと、賑やかで、楽しかった。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
久し振りの歌舞伎かぶきが楽しみだとか、福助が早く見たいとか、何日いつの音楽会は誰さんのピアノが一番聴きものだとか、女の癖に東京風の牛鍋ぎゅうなべが早くたべたいとか、とか、とか、とか
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)