“がもうたいけん”の漢字の書き方と例文
語句割合
蒲生泰軒100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこに、小山を据えたようにすわっているのは、先ごろから、このトンガリ長屋の王様とあおがれている、ちまたの隠者蒲生泰軒がもうたいけん先生だ。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
熊笹くまざさのような胸毛を、河風にそよがせて、松の大木のごとく、ガッシと橋上に立った姿……思いきや、街の豪傑、蒲生泰軒がもうたいけんではないか!
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
かれが唯一の助太刀快侠かいきょう蒲生泰軒がもうたいけん先生は、栄三郎に苦しい愛想づかしをして瓦町の家を出たお艶をつれて、あれからいったいどこへ行ったというのだろう?
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「ウム、そのトンガリ長屋なら、おまえをここへ使いによこした人は蒲生泰軒がもうたいけん……泰軒小父ちゃんであろう」
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ひょうひょうと風のごとく、ねぐらさだめぬ巷の侠豪、蒲生泰軒がもうたいけん先生。秩父ちちぶ郷士ごうしの出で、豊臣の残党だというから、幕府にとっては、いわば、まア、一つの危険人物だ。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
あの羅宇直しの作爺さんの家に、蒲生泰軒がもうたいけんというたいへんものが、ころげこんでいるんです。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)